妊娠期間中も含めて、妊娠から出産まで全てが予定通りに進むことはほとんどありません。
赤ちゃんやママの状態によって、初めから帝王切開を予定されていることもありますが、自然分娩の予定でいても、緊急帝王切開での出産になるケースもあります。

緊急帝王切開になるケースとはどんな場合でしょうか。また、原因や予防方法はあるのでしょうか。自然分娩を望んでいるママ達のために、緊急帝王切開について調べてみました。

緊急帝王切開とは?予定帝王切開と違うの?

予定帝王切開と緊急帝王切開とで、最も違うのは、赤ちゃんの出産予定日についてです。予定帝王切開は、赤ちゃんの出産予定日を決めて、予定日に手術を行いますが、緊急帝王切開は、その名の通り、緊急なので急に出産することになります。

病院で緊急帝王切開が必要であると診断されれば、そのまま入院して手術して出産というように、全てが急展開で進んでいきます。

他にも、手術前日の食事については、予定帝王切開の場合は、前日の食事を前もって摂らずに備えることが求められますが、緊急の場合は、突然やってくるので、事前に摂った食事が、何時間前だったかが重要な情報になります。

場合によっては、切開方法が選べる場合と選べない場合もあるそうです。
例えば、術後に傷跡が残りやすいけど赤ちゃんの取り出しがしやすいのは、縦の切開。傷跡が残りにくいけど赤ちゃんの取り出しに時間がかかるのは、横の切開です。

予定帝王切開であれば、計画的にいろんなことを事前に決めて準備をしておくことができますが、緊急帝王切開は、緊急であるがために決め事も準備も事前にはできないケースがほとんどであるということです。

緊急と予定では費用も違う

平成28年度の改正で、緊急帝王切開は予定帝王切開との金額も変わりました。厚生労働省の定める点数では、予定帝王切開が201,400円なのに対し、緊急帝王切開は222,000円と高くなります。

ここに、各病院がそれぞれ決めている分娩日が乗ってくるので、自然分娩よりも高額になってしまいます。ただし、救済措置もあるので、それについては後ほどお話します。

緊急帝王切開になるケース

自然分娩を希望していても、緊急帝王切開になってしまうケースとは、どんな時なのでしょうか。緊急ということは、何らかのトラブルがあった場合と言えます。

赤ちゃん側の問題か、ママ側の問題かに分かれますが、どちらかに健康面の影響が出るトラブルが出てしまう時に緊急帝王切開の措置が取られます。

赤ちゃんにとっての危険なトラブル

へその緒が赤ちゃんに巻きついてしまったり、何らかの原因で赤ちゃんに十分な酸素が行かなくなってしまった時や、破水の時に一緒に血管破綻があって出血してしまった時、妊娠37週未満での前期破水が起きてしまうと、赤ちゃんがこれ以上お腹の中にいると危険な状態になります。

分娩中であっても、赤ちゃんが危険な状態になればそのまま緊急帝王切開にシフトされることもあるのです。

ママにとっての危険なトラブル

お産が始まっても、なかなか子宮口が開かずに分娩が思うように進まない時、陣痛促進剤を使っても進まずに、これ以上ママと赤ちゃんの体に負担がかかると危険だと判断された時などに、適用されます。

また、赤ちゃんが外に出てくる前に胎盤が剥がれてきてしまう常位胎盤早期剥離になってしまうと、出血量も多く、ママにも赤ちゃんにも危険なので、緊急帝王切開になります。

このように、赤ちゃんやママにとって、妊娠を続けることやそのまま分娩することが難しいと判断された場合は、緊急帝王切開が行われるということです。
時間の猶予がある場合には、予定帝王切開になることもありますが、緊急帝王切開は、それだけママと赤ちゃんに危険が迫っていて、一刻を争う事態であるということなのです。

予防や回避は可能なの?



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ReilyLady

2013年生まれの女の子を持つ育児奮闘のワ―ママです。
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