オリモノのメカニズム

オリモノとは、膣から出てくる分泌物の総称。
その内容は様々で、子宮頸管、子宮内膜や膣粘膜からの分泌物、外陰部にあるバルトリン腺や皮脂腺、汗腺などからの分泌物のほか、新陳代謝ではがれた膣の上皮、ときには、受精しなかった卵子が含まれていることもあります。

オリモノの働き

オリモノには、膣の粘膜を潤し、老廃物を排出するほか、様々な働きがあります。
その中でも、重要な役割の一つが、膣の自浄作用。
膣内は、乳酸菌の働きによって、酸性に保たれています。
酸の強い殺菌力で、病原菌の侵入をシャットアウトするのです。

オリモノの変化のサイクル(月経後~排卵期)

月経が終わり、3日くらい経つと、半透明のベトッとしたオリモノの分泌が始まります。
排卵日が近づくにつれて、量が増え、サラサラの状態に変化します。

排卵日の1~2日前になると、子宮頸管に詰まっていた、弾力のある頸管栓が取れて出てきます。
その後、排卵期特有の、糸を引くような透明なオリモノに変わります。
これは、精子が子宮に入りやすくするため。
排卵期には、量が最も多くなり、この状態が2~3日続きます。
この間、膣内は、精子を殺さないようアルカリ性になっています。

オリモノの変化のサイクル(排卵後~月経前)

排卵期が終わると、オリモノは粘り気がなく、白く濁った状態に。
それから、白色またはクリーム色になり、量が減っていきます。
膣内も酸性になって、自浄能力も戻ります。

月経が始まる直前には、量は少なく、全体に湿った感じに。
においや、薄茶色のオリモノが出る場合がありますが、月経の影響なので、心配はいりません。

オリモノからわかること(排卵期編)

女性の体は、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの影響を受けています。
これらのホルモンがバランスよく働いているから、オリモノの形状や量が、周期的に変化していくのです。
この変化が見られるということは、きちんと排卵が起きているという証でもあります。

避妊の一助にも

排尿の前に、オリモノを紙で拭き取ります。
オリモノを親指と人差し指ではさみ、指を開いたとき、排卵期のオリモノなら、5~10㎝ほど伸びます。
このようなオリモノを確認してから4日後くらいまでは、厳重な避妊が必要です。
※これは、あくまで補助的な方法です。妊娠を望まない場合は、必ず避妊具を使用するようにしましょう。

オリモノからわかること(病気編)

オリモノの色、状態、においによって、体内に起きているトラブルがわかることがあります。
当てはまれば、いずれの場合も、治療が必要なので、婦人科を受診してみましょう。



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二人姉妹の母です。
自分が経験したことを発信しつつ、みなさんからいろいろなことを吸収できれば、と思っています!

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