膀胱炎ってどんな病気?

膀胱炎はその病名の通り、尿をためる臓器である膀胱の粘膜が炎症を起こしてしまっている病気で、大体の原因は細菌感染といわれています。急にトイレの回数が増えたり、おしっこを出すときに痛みが生じたり、おしっこの色が白濁してしまうのが急性膀胱炎の特徴的な症状です。発熱はありません。

膀胱炎になってしまったら、どうしたら良い?

症状が軽い場合は自宅で水分をたくさん摂って、おしっこの量を増やすようにし、様子を見ても良いかも知れません。しかし、病気が悪化してしまうと腎臓にまで炎症が広がってしまう可能性もありますので、やはり内科もしくは婦人科や泌尿器科を受診するようにしましょう。

病院では「いつからどんな症状があるのか」といった問診や尿検査で診断がつきます。大腸菌が原因で膀胱炎になる方が多いので、大体は大腸菌に効果のある抗菌薬が処方されるかと思います。そして早ければ1~2日で症状は軽快し、5日程度で治癒します。

もし、大腸菌に効果のある抗菌薬では治癒しなかった場合、他の原因菌である可能性が高いので、尿細菌の培養検査で細菌の種類を特定し、その菌に効果のある抗菌薬が再度処方されることとなります。この場合でもトータルで2週間ほどで治癒が見込めます。

なぜ女性の方が膀胱炎になりやすいの?

女性が男性と比べて膀胱炎になりやすい最大の原因は2つあります。それでは、一緒に学んでいきましょう!

原因1:尿道の長さの違い

女性の尿道は約4~5cm、男性は約20cmと言われています。女性の尿道の長さは男性と比べると約3分の1ほどしかないので膀胱に菌が侵入しやすいのです。

原因2:肛門と尿道口の距離の違い

先ほどにも述べましたが、膀胱炎の原因菌で1番多いのが大腸菌なのです。女性は男性と比べて尿道口が肛門に近いので、どうしても菌が尿道に侵入しやすくなってしまうのです。

その他の原因は?

もともと膀胱の粘膜には細菌に対する防御力が備わっていますので、大腸菌が侵入したとしてもすぐに膀胱炎になってしまう訳ではありません。

しかし、トイレを長時間我慢していて膀胱が伸びきっていたり、冷えが原因で膀胱へ流れている血液の量が減少することで、防御力が極端に低下してしまうのです。また、女性はホルモンバランスの関係で免疫力が低下してしまうこともあり、これらの様々な原因がからまりあって女性は膀胱炎にかかりやすい状態になるのです。

予防方法5選

膀胱炎は再発しやすく、繰り返すと「慢性膀胱炎」になってしまうこともあります。慢性化してしまうと治療期間ものびてしまいますので、生活習慣を見直すことも大切となってきます。では、次に膀胱炎の予防方法について一緒に学んでいきましょう!

1、トイレをなるべく我慢しない

仕事をしている人は難しいかも知れませんが、なるべく尿意を感じたらすぐにトイレに行くようにしましょう。

2、下着を清潔に保つ

清潔な下着を着用し、パンティライナーを使用するなどをして清潔状態を保てるようにしましょう。トイレのウォシュレットなども効果的なのですが、必要以上に洗い流してしまうと膣の粘膜の自浄作用を低下させてしまう可能性もあり、今度は婦人科系の病気のリスクが高まりますので注意してください。

そして、生理中はなるべく3~4時間で生理用品の交換を行うようにしましょう。細菌を侵入させないだけでなく、増殖させないということもポイントとなってきます。



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