つらい便秘は漢方で解消!漢方で体本来のチカラを呼び起こす
辛い便秘でも、できるだけ便秘薬には頼りたくないですよね。漢方でカラダ本来の力を呼び起こして、体の中から健康になりましょう!
便秘は続くと、毒素が体から排出されずに、様々な健康被害をもたらします。体本来の機能が正常に働いていないというのは本当に辛いものです。できることなら、ただその場の便秘症状を直すのではなくて、体全体を改善して正常な状態に戻りたいものですよね。
便秘を根本から解決するためには、適度な運動、栄養バランスのとれた食事、睡眠時間の確保と、あげればキリがありません。でも、忙しいママ達にとって適度な運動をする時間や、良質な睡眠時間なんて、分かっているけどできないんだ!と叫びたいところですよね。
今回は、そんな忙しく過ごすママ達のために、便秘解消法としての漢方にフォーカスしたいと思います。
漢方と薬は違うの?
病院で診察を受けた際に、漢方薬を処方された方も多いと思いますが、漢方と薬は何が違うのでしょうか。薬の種類には「西洋薬」と「漢方薬」があり、どちらも同じく”薬”としてカテゴリーされています。
西洋薬と漢方薬の違いは、西洋薬が症状一つの解消をするのに対して、漢方薬は体全体の状態を正常に戻すよう作られています。例えば、熱を下げるのが西洋薬なら、熱が出ている体の状態を改善して熱を下げるのが漢方薬です。
西洋薬は症状をいち早く緩和してくれるので、一時的な解消には良いかも知れませんが、根本的に改善できる訳ではないということは理解しておきたいところです。安易に便秘薬に何度も頼ってしまうと、体が薬に慣れてしまって、便秘薬を飲んでも出なくなってしまうということもあるので注意が必要です。
漢方医学という考え方
西洋薬も漢方も、病気を治すという目的は同じですが、漢方医学では体質改善をすることで、病気を治すという考え方なので、便秘と一緒に他の症状がある場合には漢方が使用されることが多いとされています。様々な要因が重なって起きた便秘も、体が本来の力を取り戻して正常な働きをすれば病気は治る!と考えてつくられているということですね。
便秘に効く漢方
便秘の原因が様々あるように、漢方薬もその症状や原因によって種類があります。漢方は自然の草木からとった”生薬”で作られていて、総合的に体の免疫力をあげたり、問題の根本を解消する働きをします。そのため、その時の体力の有無や、普段の生活状況も処方される薬の判断材料になります。実際に、便秘の際に処方される代表的な漢方薬を紹介します。
桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)
体を温める効果があり、普段から下痢気味や胃腸の弱い方向けに使用されます。お腹が張り気味だったり、体力が落ちている人に適しています。痛みを和らげる効果があり、便秘で腹痛を起こしている時に処方されることが多い漢方です。
腸胃承気湯(ちょういじょうきとう)
慢性的な便秘や、便が硬くなって出にくくなっているものを改善します。便を柔らかくすることでお通じを良くしてくれます。また、便秘時の腹痛や、排便の時の痛みを和らげてくれるので、痛くなりにくいのが特徴です。
その他の便秘の治療に使用される漢方
麻子仁丸(ましにんがん)
体力中等度以下で、ときに便が硬く塊状な方の便秘、腹部膨満 など
潤腸湯(じゅんちょうとう)
体力中等度又は虚弱で、ときに皮膚乾燥などがある方の便秘
大柴胡湯(だいさいことう)
体力が充実して、脇腹からみぞおちあたりにかけて苦しく、便秘傾向のある方の常習便秘、高血圧や肥満に伴う肩こり など
桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
体力中等度以上で、のぼせて便秘しがちな方の便秘、痔疾 など
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
体力中等度以上で、イライラや不眠など精神不安のある方の便秘、神経症 など
便秘の漢方薬と一言で言っても、これだけたくさんの種類があるんですね。一時的な症状の対処ではなくて、できることなら根本的に体質改善して、体本来のチカラを取り戻したいですよね!
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2013年生まれの女の子を持つ育児奮闘のワ―ママです。
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引用:漢方のツムラ