
学資保険とは?本当に必要?不要と思えるデメリット5点まとめ
子供が生まれたら、教育資金の準備をしようと学資保険の利用を検討する世帯もいるでしょう。しかし、メリットばかりが強調されてデメリットについては理解されていない人も多いのではないでしょうか?本記事では、学資保険のデメリットに絞って紹介したいと思います。
学資保険とは
学資保険とは主に子供の教育資金を補助することを目的に、保険会社と契約して毎月保険料を払う制度です。毎月滞りなく支払うことにより、祝い金や満期保険金として受け取ることが出来ます。
子供が生まれたら、とりあえず学資保険にと思っている世帯が少なからずいらっしゃるようです。しかし本当に学資保険の内容について把握しているでしょうか?一度加入すると安易に解約できないので、しっかり契約内容を理解しましょう。
デメリット①長期間、解約できない
学資保険は一度加入すると数年~十数年解約できません。その間に解約しようとすると、解約違約金が発生して支払った金額を割り込む可能性さえあります。
子供が成長するまで(契約満了まで)長い期間があります。その間に不測の事態が起こる可能性は少なからずあります。その時にお金が無くて解約してしまったら、何のために積み立てていたのか?という話になります。
デメリット②毎月の保険料払いが負担に
契約者の年齢や期間などの契約内容にもよりますが、毎月1万円程度は保険料を支払う必要があります。お子さんが生まれたら、生命保険や医療保険、あるいはマイホーム購入を検討する世帯も多いのではないでしょうか?
ただでさえ月々の固定費が高額になる可能性がある上に学資保険も加わると家計を圧迫します。特にそれまで奥さんと共働きだった場合は収入が減って支出が増えるという悪循環にもなりかねないため、要注意です。
*だから学資保険を止めよう、というわけではなくて、生命保険等についても本当に必要か?無駄な保障をつけていないか?等をしっかり確認してもらえればと思います。
デメリット③保険料率は高くない
筆者個人として最も気になるのはこの保険料率です。保険料を満額まで支払った時に受け取れる金額は、契約時の利率で固定されます。金利の高い時だと良かったかもしれませんが、本執筆時点の2016年では低金利です。そして支払った保険料に対して受け取れる金額は決して高くありません。
例えば15年間の支払いで保険料250万に対して300万円が受け取れる場合、受取率は120%です(ほとんどの契約は、これより低いですが)。一見すると利率が高く思うかもしれませんが、冷静に計算すると違った側面が出てきます。
・年率計算:+1.3%(差率20%÷15年=約1.3%)
・年毎の金額:+3.4万円(差額50万÷15年=約3.4万)
上記の例は銀行預金と比較すれば確かに高い利率ですが、金額で見ると年3.4万円の増加、月々で換算すると3千円足らずです。この金額のために、15年間お金を引き出せない(引き出したら違約金の可能性あり)という事に対して皆さんはどう考えるでしょうか?
多くの家庭にとって3千円の出費見直しはさほど難しくないと思います(飲み会を1回遠慮すれば元が取れるレベルですから、学資保険の加入を考える余裕のある世帯なら問題ないと考えています)。実際にはほとんどの保険は利率を年換算すると今回の事例より低いですから、事前にしっかり金額を計算しましょう。
デメリット④そもそも元本割れの可能性もある
契約内容に特約を付けた場合、元本割れとなる可能性があることをご存知でしょうか?特約には親や子供の死亡、病気に備えるといった内容がありますがこの特約における保険料は通常、掛け捨てです。この場合だと良くて払い込んだ保険料と同額の受取金、ほとんどは保険料を割り込んでしまいます。
万一に備えているからしょうがない、と思われるかもしれませんが、そもそも学資保険は「子供の教育費」に備えるための保険ではないでしょうか?万一に備えるなら生命保険の方が保険料と保障内容の比率で考えると軍配が上がる商品は多くあります(勧めるつもりはありませんが)。保険と貯蓄の両立は厳しいことは覚えておきましょう。
出典:学資保険のメリット、デメリット [生命保険] All About
デメリット⑤インフレに弱い
インフレとは物の価値が上がり、お金の価値が下がることを意味します。例えば100円で買えた物が、120円出さないと買えなくなる、といった状況です。学資保険は契約時に満額の受取額が決まっているため、インフレになると結果的にマイナスとなる可能性があります。
逆にデフレだと物の価値が下がって、お金の価値が上がるためメリットはありますが、今後どうなるかは分かりません。利用するならインフレ時にどうするかも考える必要があります。
出典:2/2 学資保険のメリット、デメリット [生命保険] All About

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