
膀胱炎の症状はどんなもの?女性がかかりやすいって本当?
膀胱炎の症状や、かかる原因とは?女性がかかりやすいのはどうして?かかってしまったら何科を受診すればいいの?女性にとって身近な病気、膀胱炎についてまとめました。
膀胱炎の症状とは?
女性がかかりやすいといわれている膀胱炎。何かおかしい!と思っている方は、この症状があてはまったら急性膀胱炎かもしれません。
・排尿に違和感がある
・排尿時の始めや終わりごろに、ヒリヒリ焼けつくような痛みがある
・残尿感があり、何度もトイレに行きたくなる
・尿が白っぽく濁ったり、血尿が出たりする
膀胱炎にかかる原因は?
つらい症状の膀胱炎、この病気にかかる原因は、膀胱が大腸菌などの細菌に感染し、炎症を起こすことにあります。膀胱や尿道に病気がない健康な状態であっても、尿道から細菌が入り込んでしまえば膀胱炎になることがあります。
いつも清潔にすることを心がけているのに、細菌だなんて…とショックを受けてしまいますが、実は女性特有の「膀胱炎になりやすい理由」があります。
女性に多いのはどうして?
急性膀胱炎は、若い女性もかかりやすく、女性のうち5人に1人がかかるといわれている病気です。どうして女性がそんなにかかりやすいのか、理由を説明します。
尿道が短く、尿道口が膣や肛門と近い
女性は男性と比べて尿道が短いため、細菌が膀胱に到達しやすいです。また、清潔にしていよう!と、トイレでのウォシュレット機能(ビデも含む)を使用することが多い人は、不衛生なトイレを使用したら逆に細菌が入りやすくなります。
トイレットペーパーで拭く際にも注意が必要で、肛門側から尿道側に拭いてしまうと、菌が入りやすくなってしまいます。
トイレを我慢してしまうことが多い
排尿を我慢してしまうと、膀胱内にたまった尿に菌が繁殖してしまいます。外出先でトイレが込んでいたり、何度もトイレに行くのが恥ずかしい、という女性特有の理由もありますが、尿意を感じたらすぐに排泄することが大切です。
不衛生な状態での性交渉は理由の一つ
膣と尿道が近い女性は、性交渉でも膀胱に菌が入りやすくなります。いくら女性側が陰部を清潔に保っていたとしても、男性側が不衛生にしていたりすれば簡単に尿道に細菌が入り込む原因を作ってしまいます。
性交渉の前にはお互いに陰部を洗浄し、性交渉の後にはできれば排尿をして、入り込んでしまった菌を外へ押し出すことが大切です。
治療方法は?自然には治らないの?
急性膀胱炎は、初期の場合だと自然治癒することもあります。あれ?と思ったら、下腹部を温め、水分をいつもよりたくさん摂って尿を排泄し、菌を外へ押し流しましょう。そして、刺激物は摂取しないようにし、性交渉を控えましょう。
ですが、「痛みが強い」「尿の色がおかしい」などの場合は、セルフケアで何とかしようとするのは危険です。できるだけ早く医療機関での診察を受け、抗菌薬を服薬しましょう。
何科を受診すればいいの?
膀胱炎だと思ったら、婦人科・泌尿器科・内科を受診しましょう。泌尿器科や婦人科に抵抗がある方は、内科にかかるといいでしょう。出産後の抵抗が弱まっている時期にかかってしまった場合は、かかりつけの婦人科で診てもらうのがいいかもしれません。