
老後資金の必要額はいくら?シミュレーションでしっかり備える!
生きている限り、必ず訪れる老後。少子高齢化による人口減少で年金に対して不安に思う人もいらっしゃると思います。ただ漠然と不安に思うだけで計算していない人もいると思いますので、一緒に確認してみましょう!
老後資金、どれぐらい必要?
総務省の家計調査年報(2014年度版)によると、60歳以上の無職である二人世帯における支出は207,370円となっています。この金額を見て皆さんはどう感じるでしょうか?私個人としての意見だと、意外に多いというのが第一印象でした。
ただし無駄遣いをしているわけでは決してありません。例えば医療費は現役時代と比べたらどうしても高くなりがちですし、時間が出来る分お金を使い場面は多くなるはずです。お住まいの地域や家族構成(子供や孫の状態も含む)にもよると思いますが、まずはこの金額が目安となるのではないでしょうか?
出典:統計局ホームページ/家計調査年報(家計収支編)平成26年(2014年) 家計の概況
逆に収入は?
こちらも総務省の家計調査年報におけるデータですが、収入としては170,638円となっています。あくまでも平均ですから実際には各世帯で大きく違うでしょう。例えば約40年間を会社員として働いたのか、自営業として働いたのか?年収や加入期間によっても変動します。
夫婦二人とも国民年金だけですと約130,000円ですから、上記金額である平均値を下回ります(下記リンク先をご参照ください)。ですからあくまでも目安でしかありませんが、1つの指標として活用しても良いと思います。
毎月37,000円足らない!?
上記の収入/支出を計算すると、下記のような結果となります。
・170,638円-207,370円=-36,732円
平均で見ると、月あたりこれだけ足りないことになります。各家庭によって収支が違うことは触れましたが、当然平均以下のケースもありえます。さらに現在では65歳以上から年金は支給されますから(さらに引き上げられる可能性も…)、その間も何とかしないといけません。
出典:手取り20万円の年金で夫婦の老後は大丈夫か?|老後のお金クライシス! 深田晶恵|ダイヤモンド・オンライン
1,000万円単位のお金は必要!?
不足分を補おうとすれば、やはり現役引退までに準備しておきたいものですが、どれぐらい必要でしょうか?仮に65歳まで働いて85歳まで元気に生きているとして、この間は20年です。前項で説明した不足分が20年間続くとしても約900万円が必要になります。
長生きすれば更にかかりますし、何より旅行や趣味に没頭しようとするなら更に必要となります。子供や孫へ援助を求められるケースもあるかもしれません。900万円というのは、あくまでも最低限の金額かもしれません。とは言え、「まずは1,000万円」という目標を立てるところから初めてもいいかもしれませんね。
現役時代から、意識的な準備を!
最低1,000万円なんて無理、と思われるかもしれませんが、事前に準備をしておけば可能だと考えています。第一に会社員の場合だと、ある程度まとまった金額の退職金が発生します。会社や役職、年収に左右されるため一概には言えませんが、数百万~単位の金額になるのではないでしょうか?
自営業の方であっても40年(480ヵ月)、毎月20,000円の貯蓄で約1,000万円となります。貯蓄一辺倒だけでなく投資するという対応も出来ますから、やる気になれば何とかなるのではないでしょうか?
まずは固定費の見直しを!

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閲覧、ありがとうございます!
仕事一筋でしたが、最近ようやく家族について考えるようになりました。
拙い部分も多いと思いますが、どうかよろしくお願いします。
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