ブラック保育所という言葉、ご存知ですか

子どもを預け働きに出ようとしても預ける場所がない待機児童の解消は急務だが、保育施設を増やしても、その裏で深刻な保育士不足が起き始めている。ただ、単純に保育士を増やせばいいということではなさそうだ。保護者からのクレームや食物アレルギーへの対応など仕事じゃ厳しく、それに見合った待遇が得られない。
保育士を目指す方は多いですが、離職率の非常に高いのが保育士のお仕事。
崩壊しつつある保育の現場 これでは子どもを預けられない

崩壊しつつある保育の現場 これでは子どもを預けられない

現場経験が浅くても保育士不足ですぐ仕事が決まって、保育の現場に入ってきてしまっている人も多いのだろうと思うと、保育に専門性もなにもない気がした。

食べるのが遅い子に業を煮やした保育士が、「なんで食べないの?早く食べて」と冷たく言い放つ。子どもの後ろに立って、お椀とスプーンを持って「はい、はい」と、機械的に給食を子どもの口のなかに掻き込ませていく。咀嚼もなにもない。まるで家畜に餌をやるようだった。子どもたちの頬はリスのように膨らみ、噛み切れずに、おえっと吐き出してしまいそうになっている子もいた。

保育所には厳しい数字の現実があります

かつて、保育士は若い女性にとって憧れの職場の一つだった。なぜこれほど保育士が不足する事態になったのか。保育所の数が急速に増えたこともあるだろうが、それだけではなさそうである。
現在、現役の保育士は約37万人いる。そこへ毎年、大学や専門学校を卒業し資格を取って2万人が新人保育士として働き始める。その一方で毎年3万人が離職し、差し引き1万人が不足していく現実がある。
保育の充実や待機児童の解消は、社会保障分野における重要な政策課題となっています。実際、2017年度末には保育士が7万4000人も不足すると厚労省は予測しています。

保育士の生の声を聞いてみましょう

保育士を辞めた女性
「人が少ないなかで、ぎりぎりの保育態勢のなかで(勤務を)組んでいるので、具合が悪くても、もし自分が休んだら、その日の保育態勢が誰もいないことも分かってた。
大変でした。」
子どもが好きで責任感や使命感が強い人が保育士になるのだろうけど、この労働環境の劣悪さは典型的な「やりがいの搾取」だと思う。「子どもが好きでやっているんだから、給料安くても保育士として働けるだけで満足だろ?」という経営者側のブラックな思考見え見えである。
「ほぼ一日12時間労働。ですが給料は手取り15万~23万。正直気持ちが強い方でないと続かないと思います」

保育業界の厳しい現実

約1年前から始めている保活とは何なのか? 「保育園選び」なんて存在しないじゃないかと悟った。自分の仕事や生活のスタイルにぴったり合った教育方針に共感できる、保育士の質がいい……、そんな保育園を「選ぶ」ことなど夢のまた夢。最低限の条件をクリアしている保育園に入園すること自体が困難を極める。入れてくれる保育園にすがるしかない、それが現実だった。
主に若年女性が勤務できるような福祉業界に多いのですが,介護職とか保育所,幼稚園なんかですね.
保育士,幼稚園の先生は小さい子が憧れる職業の割りに,離職率が極めて高いことが分かってる.

特に私立幼稚園,保育所等では,給料は安いし,勤務はめちゃくちゃ過酷です.
その上,子どもを預かるということでの,保護者からのプレッシャー,女性職場での人間関係,行事の際の持ち帰りの仕事など,プライベートにも仕事が入り込んでくる.
勤務条件が悪いので、1年で辞める人が後を絶たず,離職率を引き上げる原因になっているようです.


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さくらしまこ

外科病棟看護師として5年間働いておりました。

結婚を機に退職、3人の子供の子育てに奮闘中です。
仕事の経験、子育ての経験、末娘が重度知的障害があるため福祉との関わりを元にしたまとめ記事の作成を得意としております。

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