もし、子供が意識を失ったら?息をしていなかったら?

親としては想像もしたくありませんが、もし子供が息をしていなかったら自分はどうしたらいいのか考えたことはありますか?
すぐに心肺蘇生法を行い救急車を呼ぶ必要があります。
その時に知識が一切なければ狼狽えるばかりで何もできません。
緊急時に対応できるように最低限のことができるようにしておきましょう。

乳幼児心肺蘇生法の手順を知る

心肺蘇生法の手順を知っておくことが大事です。
いざという時にすぐに行動に移すことが赤ちゃんの命を救うはずです。
行動するためには方法を知っておく必要があります。

(1)反応を確認する
* 成人・小児と同じ。足の裏をたたいて、刺激することも有効です。
(2)助けを呼ぶ
* 救助者が二人以上いる場合には、一人が心肺蘇生法を開始し、他の人が119番通報し
   ます。
* 救助者が一人の場合や、協力者が誰もいない場合には、次の手順に移る前に、まず自分
   で119番通報とAEDの手配をします。
(3)呼吸の確認
* 成人・小児の場合と同じ
(4)胸骨圧迫
* 手順は、成人・小児と基本的に同じです。
* 圧迫の方法は、乳児では2本指(中指・薬指)で押します。
* 圧迫の位置は、乳児では左右の乳頭を結ぶ線の少し足側となります。
○圧迫の強さ(深さ)は、小児と同じく胸の厚みの1/3を目安として、十分に強く、
○圧迫のテンポは、成人・小児と同じく1分間に少なくとも100回の速いテンポで、
○絶え間なく圧迫し続けます。
(5)人工呼吸(口対口鼻人工呼吸)
* 呼吸がなければ、成人・小児と同じく、1回1秒かけ、胸が上がるのが見えるまで2回息を
   吹き込みます。
* 乳児に対しては、「口対口鼻人工呼吸」を行います。
傷病者の口と鼻を同時に自分の口で覆います。
もし、同時に覆えないときは、通常の口対口人工呼吸で行います。

乳児への人工呼吸

(6)心肺蘇生法の実施(胸骨圧迫30回と人工呼吸2回の組み合わせを継続)

乳児への胸骨圧迫

乳児への胸骨圧迫部位

動画で理解を深めよう

文字を読むよりも動画で見たほうがやり方や動作がわかりやすくより身につくと思います。
乳幼児の心肺蘇生法の動画を見てより理解を深めましょう。

乳児に対する心肺蘇生のやり方 - YouTube

出典:YouTube

乳幼児に対するAEDの使い方 - YouTube

出典:YouTube

乳児の気道異物を除去する方法 背部叩打法と胸部突き上げ法 - YouTube

出典:YouTube

可能ならば講習を受けましょう

可能ならば時間を作り応急手当の講習を受けましょう。
東京都では各消防署にて講習を開いております。
※講習への問い合わせの際はくれぐれも119への発信はしてはなりません。119は救急の際の電話番号です。

さいごに

心肺蘇生法の流れを知ることはとても重要ですが、
例え心肺蘇生法をマスターしたと思った場合でも決してひとりで解決しようとはしないでください。
子供が息をしていないなどの緊急時には必ず119をしてください。
自己判断はとても危険です。

ただ応急処置を知っていることはとても大切なことです。
いざという時にパニックにならず冷静に対処するためには知っていることが何よりも重要です。



関連するキーワード

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

更新情報をtwitterで受け取る

更新情報をpush通知で受け取る

関連するまとめ

デスクワークは骨盤にダメージ!椅子の正しい座り方を紹介

仕事中ずっと座っていると、腰が痛くなったりしませんか? また、腰痛に悩まされる人も多いでしょう。 腰痛を予防…

Blonline28 / 7133 view

辛い乳腺炎にならないために。日々の食事で予防しましょう!

産後の乳腺炎。乳児のお世話をしながらの通院や治療はとても大変です。今回は自身の体験から、乳腺炎を防ぐための食…

サクマメグム / 5773 view

鼻づまり×咳でこどもが苦しそう!自宅で簡単にできる対処法5選

鼻づまりと咳により、こどもが上手く息ができているか心配・・・。夜中は特にこの様な症状がひどくなる時間帯です!…

HF-LIFE / 6252 view

産後ダイエット初級編!一週間ストレッチチャレンジ

そろそろ産後ダイエットを始めようかと思っているママのために、産後ダイエットの初級編「一週間のストレッチチャレ…

ReilyLady / 6170 view

花粉の時期はいつまで?気になる秋から冬の花粉情報

春は終わったのに目がかゆいし鼻水も出てる・・・そんな症状お持ちの方!実は花粉症は春だけじゃないんです。今回は…

oppekeizm / 9028 view

大人も要注意、咽頭結膜熱(プール熱)について注意すべき点をまとめています

咽頭結膜熱(プール熱)が学校保健法において指定伝染病と定められているのをご存知ですか。しっかりと知識を身につ…

さくらしまこ / 14362 view

子どもがなりやすい腎臓の病気って?もしなってしまったら?

腎臓病と言うのは、症状が分かりにくく、ただの風邪だと思っていたら腎臓の病気だったなんてこともあります。子ども…

ReilyLady / 4935 view

排卵日把握だけじゃもったいない!基礎体温でわかる体のリズム

まるで月の満ち欠けのように変化する、女性の体調や心のリズム。基礎体温で分かることは排卵日だけではありません!…

tujico / 4903 view

お子さんのいるご家庭には特に知っておいていただきたい!光化学スモッグについて

乳幼児が影響を受けやすい、光化学スモッグについてまとめてみました。

akimama / 8329 view

スマホのやりすぎ?現代病・ストレートネックにご注意

現代病といわれるストレートネック。スマホのやりすぎでなってしまう人が多いようです。どんな病気なのか、治し方は…

myia / 6578 view

reichel

子供から学び、子供と成長していく。

子供だった気持ちを忘れない。

そんな育児を目指してます。

アクセスランキング

人気のあるまとめランキング

Facebookページ

フォローして新情報をチェック

twitterをフォロー

フォローして新情報をチェック