現代の日本に置ける子供の貧困問題を知っていますか?

あまりに酷い日本の「貧困率」、ひとり親の場合は世界トップクラスという現状 「先進国でワースト4の子供の貧困率」

厚生労働相が2014年7月に発表した「国民生活基礎調査」によると、子供の貧困率は16.3%に。つまりこれは、日本の子供の6人に1人、約326万人が貧困状態になるのです。

これは過去最高の数値といえます。
生活に困っている人を困っていない人が助けるのが、本来の所得再分配。ところが、給付や負担の基準が所得ではなく年齢なので、若年層は低所得でも給付が受けられず、高齢者は高所得でも負担が軽減されるという不公平が生じている」と、小塩隆士・一橋大教授は指摘する。

これが豊かな先進国と言われる日本の現状です。社会保障機能が高齢世帯に偏り過ぎていて、困窮する若年層という図式が生じています。これを知らない、関係ない、貧しいのは自己責任だという言葉で片付け、目をそらしていては何も解決しません。まずは知る事から始めてみませんか?

子供は、自らSOSを発することができない。訴える術がない

万引きで補導されたのは3歳の保育園児だった。2012年春、西日本のスーパーマーケット。ズボンとシャツのポケットにあめとチョコを詰め込み、背中にロールパンの袋を隠していた。
関東の高校1年の女子生徒(15)は2年前、東京・新宿のレンタルルームで売春し、男から5千円を受け取った。「これで上履きが買える」と思った。
2014年9月、千葉県銚子市の県営住宅で、一人のシングルマザーが中学生の娘を殺害した。貧困状態にあった母親は、2年にわたって家賃を滞納しており、強制退去の対象となっていた。生活保護の相談に福祉事務所を訪れたこともあったが、利用には至っていなかった。

子供の貧困は読むだけで悲しい記事がたくさんあります。こういう一つ一つの記事に関心を持つ事、そこから日本に住む一人一人が考えていかなくてはなりません。未来を担う子供たちを社会で守っていく事が大事です。

貧困の連鎖。一時的な支援と長期的な支援を

子どもの貧困の問題は、親とのコミュニケーションの機会や適切な教育環境が剝奪され、結果的に社会から排除されること

まずは、お腹が空いている子供にはそれを満たす支援を。適切な教育を受けられない子供には、教育の場を。でも、それだけでは、どうしても貧困の連鎖は止まらないのです。子供たちには、「道筋」が見えないのです。なので、躓いてしまった時に間違った道を選ぶ事を繰り返してしまいます。貧しくて児童養護施設に入れられた子供は、大人になって子供を産んでまた自分の子供を児童養護施設に入れる事も多いのです。

解決の糸口は子供自身の「自己肯定感」を高める事

貧困や虐待のなかで育っても、長い間困難を抱える子もいれば、自立のチャンスをつかんでいく子もいる。埋橋教授らは、その違いに着目し、「支援の糸口がある」と考える
「所得の低い家庭の子は自己肯定感が低い」という相関性と、「家族や教員との関係がよい子の自己肯定感は、そこまで低くならない」という点。「人との関わりで自尊感情を高めることができることが見えた」

 家族から虐待を受けるなどして児童養護施設で育った子の自己肯定感はどうか。子どもの傾向で目立つのは「自分が悪い」「良い子になれば迎えに来てくれる」といった自己否定の思考。職員との信頼関係を築き、入所理由や幼少時を振り返り、「ここにいるのは自分のせいではない」と確認すると、過去と決別して自分の人生を歩めるケースも見られたという。施設退所後は、支援が途切れると自尊感情が低くなる傾向も見え、「継続的によりどころがあることが効果的」とわかった。

子供の貧困問題に動いた高校生



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kanakuma

待機児童激戦区に住んでいる2歳児を育児中の主婦です。育児を通して感じた事を活かし、少しでも皆さんのお役に立てる記事を執筆できるよう頑張ります。

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