上記は被験者にアフリカマンゴノキ由来エラグ酸3mgを4〜8週間摂取してもらった際の実験データです。

体重、体脂肪、BMI、ウエスト周囲、中性脂肪のいずれも低下したと発表されていますが、このデータが本当なのか？どうかが疑わしいのです。

前記の臨床試験結果では、BMI、腹囲、体脂肪率の評価はされていました。

しかし、臨床意義上、最も重要なのは「腹部脂肪面積」についての評価。これがないと少なくとも特定保健用食品としての表示が許可されません。

国から許可されている、特保成分の効果は12週間で1kgとされています。
しかし、アフリカマンゴノキの知見では8週間で6kg以上も低減と報告されています。

これが事実であるならば、1ヵ月あたり3kg減る→21000kcal/月＝700kcal/日のエネルギー消費作用が必要となります。
こんなにも劇的な効果が期待できる成分の場合は、もはやノーベル賞ものです。
また、仮に本当に劇的な効果がある場合は、安全性に対する懸念があります。

いずれにしても論文の科学的根拠の質が悪い可能性が高いということは否定できません。

アフリカマンゴノキの知見では“アフリカマンゴノキアフリカマンゴノキ由来エラグ酸”を3mg使用されています。

これは、イチゴに換算すると市販されているパックの約半パックで補えるという計算。
つまり、イチゴを毎日半パック食べるだけで1ヶ月で3kg痩せるということになります。

これだけでも臨床試験結果としては疑わしいののですが、もし仮に本当だとしても
“アフリカマンゴノキアフリカマンゴノキ由来エラグ酸”のみでダイエット効果があると説明するにはいささか無理があるのではないでしょうか。

以上、アフリカマンゴノキの知見に対する問題点のまとめでした。

市販されている製品の購入を検討している人は十分に自身で調べてから行動するのが良いでしょう。