人工毛ウィッグの悩み①「人前でお風呂に入るのが怖い問題」

昔はウィッグをつけたまま頭を洗えなかったので、お風呂を拒まなくを得なかったのです。

天然毛髪には不思議な性質があります。ぬれるとパーマや癖が伸び、乾くと元に戻るのですが、昔の人工毛は水分を吸収するとベタッと髪の毛どうしがくっついてしまい、乾いてしまうと乾いても元に戻らない、熱が加わると伸びてしまうのです。

▼二重構造で不自然さを解消

今の人工毛は天然の髪のように、乾けば元のカールが復活するので、これなら一緒にお風呂にはいることができ、問題解決です。

今の人工毛は違う性質のものを二重構造にし、カールは内側の素材が形作って、ぬれると外側の素材が水を吸い重くなって伸びます。

そして、乾くと内側の素材の力で元に戻るのです。

実は、天然毛髪も同じ二重構造だったのです。

人工毛ウィッグの悩み②「お日さまが怖い」

昔の人工毛でも部屋の中では色の段差はあまりわからないのですが、外に出て太陽光が当たると色の段差が。

明るいところではほんのちょっとの違いが目立つのです。

▼700色をブレンドし、1人の髪の色を作り出せるようにし、不自然さを解消

ですので、アデランス研究所にあるだけで約700色、さらにそこから何色かブレンドして一人の髪の色を作り出せるようにしました。

この色の数を作り出すのに、着色するのではありません、チップの配合を試行錯誤しながらここまで作り上げたのです。

人工毛ウィッグの悩み③「髪のセットが怖い」

実は人間の髪には結構な強度があります。例えば髪の毛10本あれば1.5Kgの重さを持ち上げることができます。
しかし、セットしようとウィッグをブローしていくと、ブローの途中で切れてしまうという問題がありました。これでは、ヘアーアレンジが思う通りに楽しめなかったのです。

▼素材の加熱と冷却を繰り返し、天然毛の3倍の強度に

人工毛の素材は加熱と冷却を繰り返しながら引っぱることで内部に強い結晶ができ、強度が出ること

どういう機械かは企業秘密のため見せてもらえませんでしたが、絃のように伸ばして、弛めて、200℃ぐらいまで加熱してという工程を繰り返して作ってるのです。
顕微鏡でもわからないわずかな差で上手くいかないことを学んで、顔料を変えたことで強い毛を作ることができるようになりました。


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