子宮頸がんの治療法は、ステージや合併症、年齢などによって選択されます。大きく分けると、手術、放射線治療、化学療法の3種類です。

■子宮頸部円錐切除術…子宮頸部異形成でも行われる手術です。子宮頸部(子宮腟部+頸管)を円錐形に切り取る手術方法です。
0期やⅠa1期までは、こちらの治療方法が選択されることが多いようです。

■単純子宮全摘出術…子宮と腟をつなぐ子宮頸部で靭帯を切り、子宮のみを摘出する手術です。腟や靭帯、卵巣、卵管などの子宮周辺の器官は残されます。
Ⅰa1期までは、こちらの治療方法が選択されることが多いようです。

■準広汎子宮全摘出術…子宮頸部から少し離れた部位で靭帯を切断する手術です。子宮だけでなく腟の上部も切除します。
Ⅰa2期まではこちらの治療方法が選択されることが多いようです。

■広汎子宮全摘出術…骨盤に沿うように靭帯を切断し、子宮体部と腟の上~中部までを摘出する手術です。骨盤リンパ節や傍大動脈リンパ節の切除も行います。
Ⅰb期、Ⅱ期では、こちらの治療方法が選択されることが多いようです。

その他には、一般的ながん治療で行われる方法が取られます。
■抗がん剤(化学療法)
■放射線治療
■転移病巣の手術療法
などの治療方法があります。

Ⅰb1期、Ⅰb2期では、5割~10割で化学療法や放射線治療の補助療法が必要です。
Ⅲ期では、手術はできず、放射線治療が中心となります。腔内照射に加え外部照射が行われます。
Ⅳ期では、根治は不可能と考え、化学療法、放射線療法、腔内照射と外部照射の併用などの治療を行います。特に、Ⅳb期になると痛みなどを軽減させるための放射線治療や全身的化学療法などになります。

※治療方法は、かかりつけの医師の判断によります。

また、子宮頸がんの手術方式は大きく分けて、3種類あります。

■腹式(開腹)手術
お腹を大きく切り開いて行う手術です。入院期間は通常で、7~14日間、手術費用は、保険適用で20~25万円程度が一般的です。
・メリット:子宮の状態が確認しやすく、激しい癒着にも対応しやすい。
・デメリット:お腹に傷跡が残る、術後の痛みが強い。

■腟式手術
腟から器具を入れて手術する方法です。入院期間は通常で、5~8日間、手術費用は、保険適用で20万円前後が一般的です。
・メリット:傷が残りにくく、術後の癒着や痛みが比較的軽い。
・デメリット:子宮周囲を越えた広い範囲の疾患には適応できない。

■腹腔鏡下手術
腹部に数箇所小さな穴を開け、そこから器具を入れて手術する方法です。入院期間は通常で5~8日間、手術費用は保険適用では20万円程度~、先進医療として保険適用外なら85万円程度~。
・メリット:術後の癒着や痛みが軽く、入院期間が短くて済む。卵巣や卵管といった付属器や骨盤内の手術もしやすい。
・デメリット:実施できる病院が少なく、開腹手術よりも手術費用が高い。先進医療の対象となっている場合は、自己負担額が高くなる。

手術を終えた後は、退院した後でも、痛みが続く場合がほとんどです。痛みがなくなって、今までどおりに生活ができるようになるまでには、数週間程度かかります。術後の運動や性交渉などは、いつから再開しても良いか、医師に確認をする必要があります。

※入院費用は、入院期間や処置等により変わるので、あくまで目安です。

担当医と家族とよく話し合って、治療方法を決める

近年、子宮頸がんの発症年齢が下がっていることや、妊娠年齢が上がっていることによって、妊娠中に行う妊婦健診で子宮頸がんが発見されることも増えてきます。

異形成だったり、早期のがんであれば、妊娠継続とがんの治療を両立させる可能性もありますが、進行がんの場合は、母体の命を優先させる治療が行われることもあります。
それには、子宮の摘出などで今後の妊娠が期待できなくなってしまう治療もあるでしょう。

まずは病状の把握をしましょう。体のこと一番よく知っているのは、かかりつけの主治医です。不安なことも含め、分からないことは何でも相談してみましょう。

子宮を摘出するかどうかは、女性にとっては大きな決断です。手術をする必要があると医師から告げられた場合、子宮摘出以外の治療方法の有無や、どんな手術なのか、術後の影響など、主治医や家族とよく話し合って、納得して治療方法を選択する必要があります。

主治医以外からも話を聞いてみたい場合は、セカンドオピニオンという方法もあります。よく検討してから、治療方針を決めるようにしましょう。

最後に

子宮頸がんの一番の予防方法は、定期的に婦人科検診を受けることです。病気の発見が早ければ早いほど、5年生存率も高く、治療方法も簡単なものになるので、体への負担が少なくなります。



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ヤギヤギコ

2歳の女の子の30代ママです。
「育児を楽しく」キーワードに執筆を行っています!
子育て経験を生かして、みなさんのお役に立てる記事を発信できたらと思います。よろしくお願い致します。

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