
婦人病の代表「子宮頸がん」ってどんな病気?原因や治療方法は?
子宮頸がんってどんな病気でどんな症状が出るの?どうやって治療するの?と質問されたら答えられますか?女性特有の病気について正しい知識を知っておきましょう。
子宮頸がんや乳がんって頻繁に聞くけど、実は良く知らないって方も少なくないのではないでしょうか。女性特有の病気であるにも関わらず、女性であるママたちが正しい知識が少なかったり、私は大丈夫と過信してしまうのは芳しくありません。これを機に、ぜひ正しい情報を知っておきましょう。
子宮頸がんとは
子宮頸がんとは、子宮頸部に発生するがんのことを言います。子宮頸部とは子宮と膣を繋ぐ、子宮の入り口部分のことです、がんと聞くとイコールで死が連想されてしまう方も多いと思いますが、現在、がんは早期発見ができれば治療ができます。
治す事のできる病気だからこそ、早期発見が必須となる訳です。
子宮筋腫との違い
簡単にいうと、子宮筋腫は”良性の腫瘍”で子宮頸がんは”悪性の腫瘍”です。子宮筋腫は良性なので筋腫のサイズや症状によっては、経過の様子を見ることが多くあります。子宮筋腫でも、生理痛がひどかったり、出血がひどい場合には摘出手術が行われることもありますが、それ自体が体に悪影響を及ぼすことはあまりありません。
子宮体がんとの違い
子宮体がんは、子宮内膜の上皮部分に発症して、子宮頸がんは子宮頸部に発症します。それぞれ、発祥の原因が異なります。子宮体がんの多くは、女性ホルモンの乱れから起こります。エストロゲンが過剰になると子宮体がんになるリスクも高まります。
また、肥満や糖尿病の患者は子宮体がんの発症率が上がると言われています。
子宮頸がんの原因
子宮頸がんの原因は、比較的原因が明確になっている病気です。一部例外もありますが、ほとんどの場合は、「ヒトパピローマウイルス」というウイルスに感染して発症します。このヒトパピローマウイルスというのは、約80%の女性は性交渉で一度は感染するものなのですが、通常は感染しても症状が出る前に、体の免疫力で排除されます。
ただし、何らかの理由で体から排除されずに、感染したままウイルスが子宮頸部に残ってしまうと、感染した部分が、がん細胞化してしまいます。
子宮頸がんは、20代〜30代の女性に発症率が高く、女性特有の病気の中で乳がんの次に発症率が高い病気なのです。また、喫煙も子宮頸がんの発症率を高める要因になっている事もあるので、注意が必要です。
子宮頸がんの治療方法
がんの治療方法は、抗がん剤の投与や、手術や放射線治療が行われます。がんの進行度合いで、治療方法や方針が決められます。進行具合によっては子宮を全摘出しなければいけない場合もあります。ですから、早期に見つけてリスクが少ないうちに治療を始める必要があります。
治療方法は、がんの進行度合いによって、医師と家族やパートナーと相談をして決められます。
早期発見のためにできる事
子宮頸がんは、初期症状が出ることがほとんどないので、早期発見のためには、普段から定期的に婦人科検診を受けておくことが重要です。がんが進行すると様々な症状が出てきます。症状にも個人差があるので、体の変化をあてにするのではなく、婦人科検診は定期的に受けるようにしましょう。
がんが進行すると出てくる症状
□生理予定日じゃない時期に出血する
□性行為で痛みが出たり、事後に出血がある
□骨盤に痛みがある
□おりものの量が多くなる
何度も繰り返しますが、普段から検診を受けることと、体の微々たる変化にも気がつけるようにしておきましょう。それが一番の予防と、早期発見に繋がることなのです。