子宮外妊娠とは?

卵子と精子が受精してできた受精卵は、細胞分裂を繰り返しながら、子宮に辿り着き、子宮内膜に着床します。
しかし、受精卵が、本来着床するべき子宮内膜以外の場所に着床してしまうことを、子宮外妊娠と言います。
子宮外妊娠が起こるのは卵管が多いのですが、まれに腹膜や卵巣に着床してしまうことがあります。

子宮外妊娠の症状

月経が遅れているなと感じるころ、下腹部に激しい痛みがあったり、出血が続いたりしたら、すぐに病院へ行きましょう。
ただし、出血の量自体は少なかったり、無症状の場合も多いので、注意が必要です。
血液がたまった場合、腹部全体に痛みを感じるようになります。

子宮外妊娠とわかるまで

まず、妊娠検査薬で陽性と出たら、産婦人科を受診しましょう。
尿や血液を調べると、妊娠反応が出ているのに、超音波で見ると、赤ちゃんの入る袋である胎嚢が子宮内に確認できない場合があります。
そうなると、子宮外妊娠が疑われます。

子宮外妊娠と判明したら

最近は、超音波で早期診断ができるので、痛みや出血などが起こる前に治療を始めることも可能になってきています。
子宮外妊娠の場合、妊娠を継続させることはできません。
自然に流産してしまうこともありますが、卵管が破裂を起こす前に対処することが必要です。

子宮外妊娠の手術について

卵管が破裂する前の手術には、受精卵が着床した卵管を摘出してしまう方法、卵管を温存する方法などがあります。
子宮外妊娠は再発率が高いので、摘出してしまう根治手術が第一ですが、年齢や次の妊娠を望むかによっても対応が変わってきます。
また、条件が揃えば、薬物療法という選択肢もあります。

手術による入院は1週間程度、費用は10万円~というのが一般的です。

子宮外妊娠と次の妊娠

子宮外妊娠の場合、早めに対処できれば次の妊娠も可能になります。
ただし、次の妊娠に結びつきやすい方法がどれかは、医師の間でも意見が分かれています。

子宮外妊娠の発見が遅れてしまったら

卵管に受精卵が着床した場合、妊娠8~9週目になると、卵管で胎児が成長しきれず、卵管破裂を起こすことがあります。
万一卵管が破裂してしまうと、お腹の中で大量に出血し、顔面蒼白、血圧の急激な低下、冷や汗、めまい、嘔吐などのショック状態になるので、注意が必要です。
大量出血を伴う場合は、緊急に開腹手術を行う場合があります。

子宮外妊娠後の心のケア



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二人姉妹の母です。
自分が経験したことを発信しつつ、みなさんからいろいろなことを吸収できれば、と思っています!

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