感染性胃腸炎(ロタウィルス)

2~5歳のお子さんにかかりやすい病気です。2~4月にかけて流行のピークを迎えます。
原因ウィルスであるロタウィルスは少量でも感染力は非常に強く、特に排泄物の中に大量に含まれるためおむつ交換などの際には注意が必要です。

主な感染経路は糞便や吐しゃ物に触れることによる接触感染、嘔吐物の処理が不完全でそれらが乾燥した後ほこりやチリに混じったものを吸い込む塵埃感染、ウィルスを含んだ飛沫が口に入ることによる飛沫感染などの経口感染です。

症状

1日から2日ほどの潜伏期間の後、39度以上の発熱や激しい嘔吐や下痢(水のような下痢)、腹痛などをひきおこします。また、便の色が白色になることもあるようです。

治療

ロタウィルスに効果的な薬はありませんので、自然治癒をまつことが治療法となります。
安静にし、栄養を十分に摂らせることが大切です。特に脱水症状に陥りやすいので水分補給は特にこまめにするようにしてください。
乳幼児の場合は栄養があるからとジュースや牛乳などの濃い飲み物を飲ませてしまうと吐き戻すこともありますので、薄めたりして少しずつ飲ませるようにしましょう。

症状が回復しても10日前後は排泄物にウィルスが含まれます。手洗いは徹底して行いましょう。
また二次感染を防ぐため、乳幼児の場合は糞便を処理する際はゴム手袋を使うなど扱いにはくれぐれも注意してください。

予防接種

ノロウィルスとは異なり、ロタウィルスには予防接種がうけられます。

ロタウイルスのワクチンに関して、日本では「単価ロタウイルスワクチン」と「5価ロタウイルスワクチン」の2種類のワクチンの接種が認められています。
<単価ロタウイルスワクチン>

任意接種
2回接種
接種期間:生後6~24週の間
ヒト由来の株を使用

<5価ロタウイルスワクチン>

任意接種
3回接種
接種期間:生後6~32週の間
ウシ由来の株を使用

ロタウイルスワクチン接種は乳幼児のみが対象となります。また、いずれのワクチンの場合も1回目の接種は、副反応と考えられている腸重積のリスク予防目的で14週6日までが推奨されています。

予防接種があるといっても接種できる期間が限られています。予防を考えるのであれば出産直後から予防接種を受けるか否かの計画を立てるようにしましょう。

予防接種がない病気

そして予防接種がなく子どもにかかりやすい病気には何があるのでしょうか。

感染性胃腸炎(ノロウィルス)

1~12歳までのお子さんにかかりやすいとされていますが、もちろん大人も注意が必要な病気です。
ノロウィルスに感染して引き起こされる胃腸炎です。潜伏期間は1日前後と非常に短く
感染力も非常に強く、看病している親御さんが吐しゃ物などを介して二次感染する危険性があります。

ノロウィルスに汚染された食品を食べての食品媒介感染、ロタウィルスと同様に糞便や吐しゃ物に触れることによる接触感染、嘔吐物の処理が不完全でそれらが乾燥した後ほこりやチリに混じったものを吸い込む塵埃感染、ウィルスを含んだ飛沫が口に入ることによる飛沫感染などの経口感染が主な感染経路です。

症状

1日から2日ほどの潜伏期間の後、強烈な吐き気・嘔吐・下痢・腹痛を引き起こします。
発熱をする場合もありますが37度前後とそこまで高熱ではありません。
予期せず突発的に嘔吐をしてしまうことが特徴的です。

治療



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