
急な症状に慌てないために!普段から知っておきたい子どもの病気
突然が子に病気の症状があらわれたとき、どうしても慌てがちになってしまう親御さんも多いはず。いきなりの病気にかかっても慌てず対処できるよう、今回は数ある病気の中でも特に子どもに多いとされるいくつかをピックアップして紹介したいと思います!
10日から長くて27日前後の長い潜伏期間を経て、耳の下あたりにある唾液を作る部分の耳下腺が激しく炎症をおこし、耳の下から顎のあたりにかけて腫れあがり痛みを伴います。他にも発熱、頭痛や筋肉痛等の症状があらわれます。
人によっては症状がはっきりせず、腫れも特にみられることなく風邪のような軽度の諸症状のみで済む場合もあります。
治療
ムンプスウィルスに効果的な薬はありませんので、安静に過ごし、栄養と水分をしっかりとらせ体を休めることが一番の治療方法です。
腫れがひどい時は食事がうまく摂れないことも多いのでゼリーやプリン、スープなどのどごしの良いものを与えるようにしてください。腫れている部分の痛みには冷やすことで症状の緩和が期待できます。ただし高熱が続く場合や身体に激しい痛みを伴う場合には対処療法として解熱鎮痛剤を用いる場合もあります。
また、おたふく風邪は合併症がおこりやすい病気でもあり注意が必要です。
合併症として多いのは無菌性髄膜炎で耳下腺が腫れてから3~10日後に発症、高熱と頭痛と嘔吐が疑うサインです。また 、有名なものに思春期~成人発症男性の2 0~30%に精巣(睾丸)炎、女性の約7%に卵巣炎の合併があります。しかし、これが重大な不妊の原因とはな ることは少ないようです。
そのほかには、すい臓炎、腎炎、心筋炎の報告もあります。そして、まれに感音性難聴を合併します (最近の調査では1/2,000例という報告がある)。多くは一側ですが、 これは永続的な後遺症となり予後は不良です。
出典:おたふくかぜ
予防接種
1歳から摂取可能です。免疫力をしっかりつけるために1回目から数年後に再度接種を受けることが必要とされています。
1歳になったらMR(麻しん風しん混合)ワクチンの次、あるいはMRワクチンと同時に、できるだけ早く受けましょう。地域で流行している時や、保育園に入園するなどでかかりやすい時は、1歳前でも接種することがあります。最近、1歳すぐに接種すると無菌性髄膜炎がたいへん起こりにくいことも分かってきました。
1回接種した人でも、2~6年たったら2回目を接種するのがおすすめです。
1回目:地域の流行状況によってMRワクチンや水痘(みずぼうそう)ワクチンとの接種順序や同時接種についてかかりつけ医に相談しましょう。同時接種なら確実です。
2回目:1回目の接種後2~6年たったら2回目を接種するのがおすすめです。
お子さんが1歳を過ぎたらなったらなるべく早くMRワクチンと併せて予防接種をうけましょう。
インフルエンザ
お子さんをはじめ、年齢問わず毎年11月下旬~3月頃までの間に流行します。インフルエンザウィルスは感染力が強いため保育園や幼稚園、学童や学校などの人が集まる場所では特に注意が必要です。
主な感染経路はせきやくしゃみなどの飛沫感染、空気中に飛んでいるウィルスを吸い込むことで感染する空気感染、ウィルスに汚染されたものに触るなどしてウィルスが付着した手を介して感染する接触感染などがあります。
症状
1~5日の潜伏期間の後、38度以上の急な発熱や全身の倦怠感・関節の痛みを伴います。少し遅れて鼻水や咳、のどの痛み、下痢などの症状が出始めます。子どもの場合は倦怠感や頭痛などの症状がはっきり出ない場合もあります。
治療
基本的に健康体のお子さんであれば薬を必要としません。
安静にし、水分や栄養の補給に気を付けていれば通常5~7日ほどで次第に回復していきます。
しかしこのようにしばらく様子を見ても症状が改善しない場合は速やかに医療機関を受診しましょう。
なぜなら重症化すると脳の炎症をひきおこすインフルエンザ脳炎(脳症)や全身がけいれんを起こす熱性けいれんなどの合併症を引き起こす恐れがあるからです。
その場合保護者と相談の上、抗ウィルス薬を使用するかを決めることになります。
代表的なものとしてはタミフルやリレンザ、イナビルなどです。年齢によって適する薬とそうでない薬があります。
年齢による抗インフルエンザ薬選択の目安(当院の方針)
0歳~1歳未満:抗インフルエンザ薬は使用しません。
1歳~5歳未満:吸入薬のリレンザとイナビルは使用できません。タミフルを第一選択と考えます。
5歳~10歳未満:吸入薬のリレンザを第一選択と考え、吸入ができなければタミフルの使用を考慮します。
10歳~20歳未満:リレンザの使用を考慮します。タミフルは厚生労働省からの連絡に従い原則として使用しません。
20歳以上:タミフルカプセル、リレンザ吸入薬、イナビル吸入薬の使用を考慮します。
予防接種
12歳以下の子どもの場合は2度の摂取が必要なため、まずは流行する前の11月中のなるべく早いうちに接種を受けましょう。そして2回目は3週間以上空けた12月上旬までに済ませておくとより予防効果が期待できます。ワクチンの効果でインフルエンザの抗体ができるまでに接種後約2週間前後かかるといわれています。

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