1日に摂取したい推奨量は妊娠初期~中期が700μgRE、妊娠後期だと760μgREです。ビタミンA摂取の上限は2700μgRE。特に妊娠初期は、過剰摂取によって胎児に奇形が生じる可能性があるので注意が必要です。

アメリカの報告では、1日に4500μgRE以上摂取した妊婦は、1500μgRE未満の妊婦に比べ、水頭症や口蓋裂などの胎児奇形リスクが3.5倍になるとされています。

妊娠を希望される女性は700μg以下、650μg前後、そして上限値2700μgが1日の摂取量の基準になっています。

ビタミンAが多い食品(レチノール当量μg/可食部100g )
モロヘイヤ(茎葉、生) 840μg
しそ(葉、生) 880μg
にんじん(根、冷凍) 810μg
とうがらし(果実、生) 640μg
パセリ(葉、生) 620μg
バジル(葉、生) 520μg
ほうれん草(葉、冷凍) 500μg
よもぎ(葉、ゆで) 500μg
しゅんぎく(葉、ゆで) 440μg

やつめうなぎ(生) 8200μg
あゆ(養殖、内臓、焼き)6000μg
うなぎ(肝、生) 4400μg
レバーペースト 4300μg
レバーソーセージ(豚肉)2800μg
ほたるいか(ゆで) 1900μg
ぎんだら(生) 1100μg
あなご(蒸し) 890μg
40μg すじこ 670μg

ビタミンC

ビタミンCはコラーゲンを作り出すのを助ける働きがあります。
これによって胎児の脳や血管・骨を作り出します。
不足すると学習や記憶をつかさどる脳の発達にも影響があるとされるため、妊娠準備中の方も日頃から摂取しておくことが大切です。
また免疫力を高める効果があるため、病原菌やウイルスから身を守ることも期待できます。
妊活中だとできるだけ薬を飲みたくない方も多いはず。これはぜひ積極的に取り入れたいですよね。

妊活中の女性の場合一日あたり100mgが目安摂取量となっています。

ビタミンE

ビタミンEはもともとラットの不妊の研究中に発見された栄養素ということをご存知でしたか?

ビタミンEは、不妊を防ぐ栄養素として小麦胚芽油から抽出され、発見されました。

既知のビタミンを含むエサで飼育すると生殖能力が衰えるのに対し、レタスを与えると生殖能力が回復することを見出し、妊娠に効果的な物質を発見しました。1924年、シュアによって、ビタミンの発見順にアルファベット順で命名され、ビタミンEと名付けられました。化学名はトコフェロールといい、ギリシア語でTocosは「子どもを生む」、pheroは「力を与える」という意味からエバンスが命名しました。

とあるように不妊を防ぐ力があるとされています。妊活女性の中にはビタミンEが効果的であることをすでに知っている方も多いのではないでしょうか。

ビタミンEは女性ホルモンの分泌や生成に深くかかわり、
・卵巣や卵子の老化防止
・子宮内膜を厚くする
・卵巣の血行を良くする

などの効果が期待できます。

なお、一日の摂取目安量は約6mg前後されています。

葉酸

妊活女性が目にする機会も多いはず。それもそのはず厚労省でも妊娠・妊活・授乳時に推奨されている栄養素なんです。

受精卵の正常な細胞増殖を促し、先天性の奇形リスクを低くしてくれたり、子宮内の着床環境を改善するなどの効果も期待できます。これを妊娠前、つまり妊活中から摂取することでその効果をより高めることができるのです。

食品でも摂取することは可能ですが、水や熱に弱く吸収率も50%以下程度と低いためサプリ等を利用することがおすすめです。
妊娠を希望する場合の成人女性であれば一日の推奨摂取量は約0.4mg(400μg)~最高でも1mg(1000μg)までとされています。
葉酸の過剰摂取のしすぎは健康被害もおこしかねませんので注意が必要です。

葉酸は妊娠初期に胎児の成長を助けるために重要な栄養となっていますので、妊娠前~妊娠後も続けて摂取する方も多くいます

鉄分(ヘム鉄)

女性に多い貧血。貧血のまま妊娠してしまうと、胎児の栄養も不足してしまいます。
できれば妊娠前、妊活中に貧血を改善したいですよね。

ヘム鉄と呼ばれる鉄分のほうが吸収率が高いため、サプリなどを利用する場合は非ヘム鉄のものよりもヘム鉄のものを選ぶと良いかもしれません。

約10.5mgが一日の目安摂取量となっています。



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健康や美容、グルメが気になる30代主婦です。

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