マイコプラズマ肺炎は、マイコプラズマという菌に感染して起き、かつては「オリンピック病」と呼ばれていました。潜伏期間は1~3週間と幅があり、痰や唾液。咳で人にうつる飛沫感染で、発症年齢は8~9歳がピークと言われています。

マイコプラズマ肺炎の感染経路

感染ルートは主に2つで、マイコプラズマ肺炎に感染した人の咳やくしゃみによって肺炎マイコプラズマが飛散し、それを吸い込むことで感染する「飛沫感染」と、感染している患者との直接的な接触や、周囲の物を介しての間接的な接触で病原菌が体内に入る「接触感染」があります。

季節に関係なく、手洗い・うがいは大事になってきます。

症状について知ろう

主な症状は以下の通り。

・ノドの痛み
・鼻水、鼻づまり
・37℃程度の微熱から39℃以上の高熱
・咳、痰のからむ咳(解熱しても1ヶ月近く続く症状)
・喘息があると、喘息の悪化、喘鳴(ゼイゼイ・ゴロゴロ・ヒューヒューといった呼吸)
・呼吸がしにくい呼吸困難

マイコプラズマ肺炎は個人差があり、高熱になる子や、熱がなく頭痛や倦怠感だけの子供もいます。

合併症に注意しましょう

熱の下がり方も個人差があり2~7日程度がほとんどです。
続けて、咳や痰の症状は必ず現れます。
咳もだんだんと酷くなっていくのが特徴のようです。
また、長期間の咳が残ります。
注意したいのが喘息の合併症がでる事です。
ぜーぜーしてないかも確認しましょう。

喘息以外にも、マイコプラズマ肺炎は肺炎だけでなく、時に脳炎や脳症(2.6-4.8%)、下痢や嘔吐などの消化器症状(8-15%)、肝腫大(8%)、肝機能異常(43.6%)などの肝炎、じんましん、多型滲出性紅斑などの発疹(3-33%)、心筋炎、赤血球が壊れる溶血性貧血などを起こすリスクもあります。

他にも、嘔吐や下痢に喉の痛みがあり、風邪と間違えられやすいですが、口臭がでたり、湿疹などもあるので医師に相談しましょう

もし以下のような症状が出た場合は注意が必要。

・黄疸
・疲れやすいなどの易疲労感
・けいれん、意識がなくなる意識障害
・盛り上がった赤い発疹、かゆみのある地図のような湿疹

肝炎・脳炎・じんましん・多型滲出性紅斑などの可能性がありますので、医療機関に受診した方がいいでしょう。

基本的には自然治癒する事もある病気です。
だけど、おかしいなと思いましたら、重篤な副作用がないとはいいきれないので、病院で受診すると安心ですね。

検査方法と治療法を知ろう

マイコプラズマ肺炎の菌は、血液検査でわかるのですが、通常1週間~2週間程、時間がかかります。よって医師はレントゲンや症状によりマイコプラズマ肺炎を疑い、治療を開始します。

マイコプラズマ肺炎の診断方法

肺炎という名前がついていますが、聴診器による呼吸音の診察では判らないのが「マイコプラズマ肺炎」です。マイコプラズマ肺炎は、聴診しても肺炎を疑うような音を発生しないからです。従って、肺炎になっているかどうかは、胸部X線で診断します。しかし、胸部X線では、それがマイコプラズマ肺炎かどうかの確定は困難です。そこで多くの病院でとられているのが、マイコプラズマIgM迅速抗体検査です。

マイコプラズマに感染すると、血液中にはIgG型とIgM型の特異抗体がつくられます。マイコプラズマIgM迅速抗体検査はそのIgM抗体を検査し、陽性か陰性かで感染の確認を行う検査です。

多くの場合に、すぐには陽性がでない為に、検査での早期発見は難しいとされているようですので、医師はレントゲンや病状の経過などをみて判断します。

マイコプラズマ肺炎の薬



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