将来は海外で子どもの貧困に関わる仕事がしたい。こんな夢を描いていた1人の女子高校生の元に突然、贈り物が届いた。玄米60キロ。とても1人で食べきれる量ではない。活用法を考えるうちに、身近な場所で起きている問題に気付いた。
玄米の寄付を申し出た。ところが、ちょうど大量の米が寄付されたばかりで、受け入れる余裕がないという。「どうしよう」。悩む高橋さんを助けたのは友人たちだった。

イベントで「みこ米」を販売する高校生

「現金を寄付すればいいんじゃない。私たちで売ろうよ」とのアイデアが出た。
八女市内で3月に開かれたイベントに出店。「子ども食堂に寄付するために販売しています」との看板を置き、1キロ300円で販売。来場者に呼び掛けるとわずか2時間ほどで完売。米を買わずに現金の寄付してくれた人もいたという。経費を除いた約1万3千円を子ども食堂に寄付できた。

高校生がデザインした「みこ米」のパッケージが可愛い

寄付に至るまでに多くのことを学んだという高橋さん。「もしかしたら自分の近くにも悩んでいる子どもがいるかもしれない。遠い世界の話ではなくて、身近な現実の問題だと分かった。どうしたら解決できる問題なのか、私たちの世代が考えなくてはならない。これからもっと勉強してみたいです」

60キロの米が、たった1万3千円で効率が悪いと言う意見も流れてきたが、この高校生たちの取り組みはニュースで大きく取り上げられ多くの人に知られる事になり、私もニュースで知りました。まず現代の日本においての子供の貧困問題まだまだ知られていません。こういう一人一人の小さな取り組みがいかに大事な事か考えさせられます。

まず目を向ける事から始めてみて

子供の貧困問題は根深い問題を孕んでいるケースがとても多いのです。1つを解決すればOKという単純な話ではありません。負の連鎖を断ち切る事は容易な事ではなく、気の遠くなるような話の気もしてきます。でも、1つ1つの問題に目を向ける事、そこから簡単な事でいいので自分で出来る事を小さくてもいいから始める事が物事を前進させるかもしれません。



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kanakuma

待機児童激戦区に住んでいる2歳児を育児中の主婦です。育児を通して感じた事を活かし、少しでも皆さんのお役に立てる記事を執筆できるよう頑張ります。

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