
【おもちが喉につまった!】正しい応急処置法を学んで万が一に備えよう
お正月になるとなんとなく食べたくなるおもち。余ったおもちをダラダラと食べ続ける冬の間は喉につまらせないように注意しておきたいところです。もし、家族の誰かがおもちを喉につまらせたときに役に立つ応急処置法をご紹介します!
大人向け背部叩打法
体重を支えられるならこちの体勢が取れますが
相手は苦しくて立とうともしてくれない可能性があります。
そのときは無理に立たせずに別の方法や
体勢を変えて試してみましょう。
横にして行う背部叩打法
身体を横にして右でも左でも片側を下にした状態で背中を叩きます。
このとき、重くてなかなか横を向かせられないときには
介護でも使われる方法が便利です。
右側を向かせたいときは
左足を右足に乗せ(足を組むような形)
左腕は右腕に向かって伸ばします。(身体の上に腕を乗せる形)
そして、左肩と左腰の部分を持ち上げるように押すとラクに動かせます。
これは、意識がないときでも有効です。
体格差のある人でもできるため、覚えておきましょう。
腹部突き上げ法(ハイムリッヒ法)
みぞおち辺りを押して上に持ち上げることで
喉につまったおもちを吐かせる方法です。
かなり力がいるので、できるだけ力のある人が行うようにしましょう。
【お年寄り】やさしく応急処置
基本的にはお年寄りであっても
大人と同じ対処法で問題ありません。
ただし、お年寄りは骨も弱くなっている可能性があります。
腹部突き上げ法で無理に力を入れると肋骨が折れてしまう可能性もあるので
やさしく、でも力を入れるべき場所へしっかり入れて応急処置をしてあげましょう。
■そもそも喉につまらせないために・・・
喉につまらせなければ応急処置も救急車も必要ありません。
おもちを喉につまらせないためには、食べる時に注意が必要です。
1.餅を小さく切る
餅はあらかじめ小さく切って飲み込みやすい大きさにしましょう。また、薄く加工された餅も売られていますので、それらを利用する方法もありますよ。
2.すぐに飲み込まない(よく噛む)
急いで飲み込まず、ゆっくりとよく噛み砕いてから飲み込むようにしましょう。よく噛み切れていないと、大きいままのお餅を飲み込んでしまい、事故になる可能性があります。
3.食べる前に飲み物を飲む
食事のときは、お茶や水などを飲んで、のどを湿らせてから食べるようにしましょう。お年よりの方は、唾液が出にくい場合があるので、特に意識するといいかもしれません。