◎平成27年度版厚生労働白書が報告される

「人口減少社会を考える」をテーマとし、出産や子育てに関する意識調査を実施。約7割超が子育てに不安を感じていると回答し、前向きになるために必要なものは「安定した雇用と収入」を挙げた人が最も多かった。

2015年10月27日に、厚生労働省の塩崎恭久厚生労働相から
平成27年度版の厚労白書が報告されました。

今年の特徴は、famimo世代にとった意識調査から
出産子育てに対する不安などを取り上げていること。

現在進行形で子育てしている人もこれからそうなる予定の人も
チェックしておきたい内容です。

◎そもそも厚労白書って何?

白書(はくしょ)とは、日本の中央省庁の編集による刊行物のうち、政治社会経済の実態及び政府の施策の現状について国民に周知させることを主眼とするもの。 政府の施策についての現状分析と事後報告を中心とした公表資料

毎年、厚生労働省で出しているものを厚労白書といいます。

今年は人口減少についてをテーマに子育てや出産に関する不安などから
解決するための現場分析などが報告されています。

◎みんなが感じている子育てへの不安の内容

子育の負担や不安の内容は上から、

・子育ての出費がかさむ
・将来予想される子どもにかかる経済的負担

とお金にまつわるものが上位を占めています。
この点に厚生労働省も着目し、対策を練るようです。

◎安定した雇用が第1位!お金・医療・保育が求められている

これを見ると「うん、うん」と首を縦に振りたくなりますね。

子育てにはお金がかかり、
その不安があるからこその安定した雇用が必要とされる。
子どもを育てるのにここまでお金の心配がなければ
安定した雇用よりも、やりたいことを目指そうとする
ママやパパも増えるかもしれませんね。

◎厚生労働省が分析する現況

子育て・家族をめぐる状況と意識

• 子育てをしていて負担・不安に思うことや悩みがある人は、男性の7割弱、女性の8割弱に上る。
• 若者世代が出産・子育てにより前向きになれるために必要・大事なこととして、安定した雇用・収入の確 保、安心して保育サービスが利用できること、仕事と家庭の両立環境の整備や働き方の見直し等が上位。
• 出産前に有職であった女性が出産後も就業を継続できている割合は、4割弱。
• 6歳未満の子どものいる家庭の家事や育児のほとんどは妻が担っている現状にある。
• 三世代同居は減少する一方で、理想の家族の住まい方として、親世代との同居や近居を理想とする人が過 半数。30代の子育て世代は近居を志向する傾向。
地域の中での子育てと地域のつながりの変化、人口減少の中で地域のつながりを維持するために

• 9割を超える人が、地域の支えは子育てにとって重要だと考えているが、その一方で、地域の人と付き合 いがない人も多い(特に都市部では、付き合いが少ない傾向)。
• 地域のつながりが薄まりつつある中でも、人々の地域への思いは依然として強く、農山漁村住民では都市 へ移住したくない人が8割近い。一方で、都市住民の4割が地方への移住意向を持っている。
• 地方へ移住してもよいと思う条件としては、買い物・医療などの日常生活の基盤が確保されていることや 希望する仕事を確保できることを挙げる人が多い。

実情にあった、状況分析といえそうです。

しかし、子育てにお金がかかること自体への取り組みについては
触れられていないことは気になります。

安定した雇用も収入の確保もあるにこしたことはありませんが、
子育てにお金がこんなにかからなければ、
収入もそこまで必死なって確保する必要もなくなります。

教育費となると管轄外になるためでしょうか。
根本的な問題の解決も願いたいところです。



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2011・2013年生まれの2男児の育児に
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大学で乳幼児発達を専攻していたので
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卒業後は幼稚園や保育園と企業のいいものをつなげる
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