例えば、この会場にお集まりのみなさんにも平等に、僕らには24時間あるんですね、そして日本人ですから、学齢期を過ぎたらやらなきゃいけないこと、学生時代にやらなきゃいけないことがまずあります。

はい、ここでみなさんに質問です。8+6+3は? これはバカにしているわけではございません。僕にもできる計算だという話です。実は、もう7時間余っているんですね。ここに着目をしました。食べていけなかったらば、食べるための仕事はこの8時間でやりましょうと。しかし、そうではない、もしかしたらお金にならない非営利の活動は、この7時間に費やそうと。こうやったとしても、僕は6時間ちゃんと睡眠をし、そして家族と3食の食事をし、お風呂にも入れるんです。

そして、家族を養うだけの「ライスワーク」もこの8時間でしっかりやる。同時にそれ以上のことをしたかったら、この7時間に着目さえすれば、諦めの理論は全て解消されるんだって僕の中では考えています。そしてこの7時間を見つけた人間が、実は2回人生を送ることができるんです。つまり、ダブルワークは可能だということなんですね。

簡単に言うと、ひとつは自分たちの生活を守っていくための「ライスワーク」にしていく。そしてもうひとつは自分の夢を叶えていったり、そして人のために何か時間を使っていくような生き方に使う。これを「ライクワーク」って僕らは呼んでいますけれども、好きなことを仕事にしていったってかまわない。この方式さえ使えば、どんな人でも自分のやりたいことを実現できるんじゃないかなと思っています。

「してあげる幸せ」にこそ、もっと時間を使うべき

今日たくさんのスピーカーの方々もお話していましたが、この会場にいる100人の方々と僕の目標は違います。それぞれ、100人100通りあるんですね。しかし、目的は1つです。「幸せに生きること」。これが違う人はいませんね。不幸を目指している人間に僕は出会ったことがないからです。

そして3つの幸せ。ひとつめの幸せは、人は生まれてから「してもらう幸せ」を感じて生き始めます。ふたつめは、少しずつ成長し大人になってくると、自分で「できるようになった幸せ」を感じます。そして3つめ、人に「してあげる幸せ」を感じるわけですね。「してあげる幸せ」は3つの幸せの中でも最高の幸せなのではないかと僕は思っています。

しかし尺度として、人生を100年とすると、我々の財産、お金よりも大事な時間という財産は、実は87万6000時間なんです。そして「してもらう幸せ」の期間、産まれてから成人するまでに社会や保護者に支えてもらう時間は17万5200時間です。人生の中の5分の1をその財産を使って生きていきます。そして、8時間寝たとしてです。睡眠時間も財産を使いながら行います。これが29万2000時間。

高齢の方でもピンピン働かれている方もいらっしゃるので一概には言えませんが、70歳から100歳まで、これも社会や周りの人たちから支えられて生きる期間だと考えると、これも人生の3分の1の29万2000時間を使います。では「してあげる幸せ」。

我々が誰かを支えて生きる時間はどれくらい残されているかというと、実は11万6800時間しかありません。これ、睡眠時間を除いてですからね。これをギュッと日にちに換算すると、4867日。100年の人生の中で誰かのために使える時間を年数にすると、13年と4ヶ月しか我々には与えられていないということです。

誰かのために命を使うことが、自分の幸福感につながる

この財産、4867日。13年4ヶ月。みなさんはこの時間をどのようにお使いになりますか? そして、人は生まれた瞬間に人生の中で1番つらい体験をしています。我々は全員母親の子宮の中からこの世に生み出されてきます。その過程の身体的苦痛は人生の中でMAXだと言われています。

そして、その身体的苦しみから開放された瞬間、全ての五感が解放されます。これはもう未知との遭遇です。脳の中が全て不快指数でいっぱいなわけですね。そして、その不快指数を埋めるために、我々は「何者でもない自分を必要としてもらいたい」という欲求が初めて生まれます。

母親に抱かれた時、助産師さんに抱かれた時、初めてその欲求が満たされ、そしてそれが脳の快につながっていると言われています。これは一生覆すことのできない、僕らが1番必要とする欲求なんです。「誰かに必要とされたい」という欲求を満たしていかない限り、我々の幸福感は満たされません。その方法はひとつです。誰かのために自分の命を使っていくことです。

命を使う、これを「使命」と言います。

命を使う、これを「使命」と言います。この使命を僕らはフルに使い切り、そして悲しみのない、そして命というものを最後まで全うしていく、そういう世の中を次世代の子どもたちに手渡す責任があります。今、震災から3年が経ちましたけれども、あの時に日本中は命に対して間違いなくスイッチが入ったはずです。

だからこそ今、日本はこのことに対して、自分の命を使っていく人を1人でも増やしていかなくてはいけないのかなぁと。そのために僕らはこの活動を続けていますし、そして今日みなさんと出会ったのかなと思います。このシンクロニシティに感謝しつつ、みなさんのこの財産をどう使うか、これからも色々と情報交換していけたらと思います。ご清聴どうもありがとうございました。



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hardworker

都内で身を削って働いとります。( ; ̄∇ ̄)
タメになった事をまとめていこうと思います。

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